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~~~兵士たちは金魚のフンのようにどこまでもついてきた。 例えば朝錬。 「アニキー!お手合わせお願いします!」「アニキ!俺にも!」「俺が勝った暁にはぜひこのチョコを」 ベオとナナキが剣戟を響かせていると、わらわらと群がってきて周囲を円陣のように取り囲み、何故か挑戦者が続発。 そして挑戦者は一様に隙あらばチョコを食べさせようと、片手に握った、握りすぎて筋肉の熱量で絶妙に溶けたチョコを突き出してくる。 勿論チョコに気が行き過ぎて隙だらけな彼らを倒すのは余裕だったのだが。 朝錬が終わると、 「ベオのアニキ!」「ナナキのアニキ!」 と輝かんばかりの親愛の表情(と自分では思っているらしい)で汗を拭くタオルを広げてくる。 しかしそのタオルはどれも一様に一部分がチョコレート色をしている。 ……セコい。 しかも一部雑巾が混じっている。 ナナキとベオは呆れた表情で自前のタオルで汗を拭った。 勿論そのタオルにも兵士たちの魔の手が伸びそうになっていたのだが――一応、上官(しかも将軍クラス)の私物を汚すと厳罰が下るため、無事だったようだ。 例えば朝風呂。 朝錬の後に朝風呂に入るのがいつもの二人の慣習だったのだが―― 「どっせぇぇぇぇぇえええあああああ!!」 「窓蹴り破って入ってくるんじゃねぇ馬鹿どもっ!」 「アーニキぃー!お背中流します!」「いやいや俺が!」「くくく……チョコ風呂にしてくれる」「あっチョコ入れやがったコイツ!」 「筋肉……将軍の腹筋が今ここに!」「カメラカメラ」 「何もしないで出てけこのド変態どもがっ!!」 無論、脱力した二人が脱衣場に戻ると、そこには兵士たちが満面の笑顔でバスタオルを以下略。 例えば朝食~~ 以上の部分です。 別になくても雰囲気はつかめるかなと思ったので削ったのですが。 ちなみにこれらの兵士たちは青筋立てたベオ将軍にはっ倒されて「そんな暇なら城の周りを10週して来い!」と怒鳴られて蹴り出されました。ちなみに雑巾はベオに差し出されたもので、ベオは兵士の訓練に関することを一手に引き受けている一応有能な将軍(訓練がキビシイと兵士達からはぶーぶー言われ鬼将軍呼ばわりもしている)のと、あとこの【あの国】のカオスシナリオを読んでいくとわかるのですが、何気にベオ、女関係がゴニョゴニョということでモテない男どもの嫉妬の視線を浴びているワケです。 【銀幕市的百鬼夜行】でクレイグが言っている「モテる男は云々」も、実はベオ将軍のことではないかと思ったり思わなかったり。 でも、この国の中では、数少ない常識派なんですよね……天然を含まない常識派というなら、唯一?でしょうか。 少々天然を含んだ良識派は、ナナキとシークです。 シークは初登場になるので、まあなんでしょう、最初は入れるかどうか迷ったんですが、参加PC様方の中に良識派とかツッコミがいなかった場合に備えて登場させたキャラクターなので、今回は出番……あるでしょうか。ないかも。 ですが、全体の詳しい状況を知るのは彼だけなので、もし知りたければどうぞ……な、データベースみたいな扱いですか。 無論、状況を知らなくても話は進みますので、大丈夫です。 ちなみに彼の天然なところは、生真面目なところです。生真面目すぎて天然という意味、百戦錬磨の皆さんならきっと分ると信じてい(ry えー、要するに、時々冗談を冗談と気付かずに真剣に検討するとか、そんな感じです。 ですが一応この国に仕えている隠密なので、暗喩とか分らなければ仕事ができる筈はなく。完全に通じないワケではなく、常識外の冗談を言われると本気にとる、くらいの認識で。 常識知ってるのに好んで非常識な左大臣はあれはもう、80歳の老人と侮ったら後ろからひざかっくんされて馬鹿にしたように「ふほほほヒョーッホッホ」と高笑いながら騒ぎを拡大していくタイプ(そして自分は決して傷つかない) ……元凶と呼ばれるのもむべなるかな。
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